尿酸値

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尿酸値とは

尿酸値が高くなることで発症する病気の一つに痛風がありますが、この病気は名前のとおり風が吹いただけでも激痛が走り、さまざまな合併症を引き起こすことでも知られています。
痛風は食生活が原因であることから別名「ぜいたく病」として暴飲暴食を繰り返した人には仕方のないものととらえる考え方もあったのです。
しかし栄養の偏った食生活や睡眠不足、ストレス社会を抱える現代の日本では、たとえ美食の限りを尽くさなくても、からだの中に病気の原因となる物質が溜まりやすい状態であったり毒素や不要物を排出する力が弱まっている傾向にあります。
その指数となるものの一つに尿酸値があり、健康管理に役立てることで糖尿病や高血圧、心筋梗塞や狭心症などの疾患を予防することが可能なのです。

 

尿酸とは

尿酸とはプリン体から発生する無味無臭の物質で、人間は体内でこの尿酸を生産しながら不要な分を排出し、一定のバランスを保つようにできています。
この値を表したものを尿酸値といい、血清1リットル中に含まれる尿酸の濃度を数値で表します。
尿酸は通常老廃物として排泄されますが、体内の尿酸が増えすぎるとからだの内側で尿酸がガラスの破片のように関節や足の指にひっかかってしまいます
これを放置しておくとやがて強い炎症と激しい痛みを伴う痛風となるのです。
尿酸は人間だけでなく動物にも存在しますが、人間・猿・魚類・爬虫類の一部を除く生き物は体内で尿酸を分解することができるので痛風のような症状が起こることはありません。

 

尿酸が作られる過程

尿酸が体内で作られるには主に3つの過程があります。

新陳代謝

1つ目はからだの中で絶えず行われる新陳代謝で古い細胞が死んでいく際、プリン体が分解されて尿酸が発生します。

プリン体摂取

2つ目は食品に含まれるプリン体を摂取したときに体内で尿酸が作られます。
尿酸は魚系や内臓系、干物などに多く含まれていますので、栄養の偏った食生活を続けていると尿酸値が急上昇してしまう可能性があります。

ATP

3つ目に体内のATPという物質が原因で作られます。
人間が動くためのエネルギー源としてATPが使用されますが、ATPはプリン体の原料となっている成分ですので、多量に使用されることにより尿酸となる分も増えてくるのです。

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